まず初めに、夫婦は互いに貞操を守る義務を負っており、その貞操義務の不履行を不貞行為といいます。
更に、法的な意味での不貞行為とは、「配偶者のある者が、自由な意思にもとづいて配偶者以外の異性と性的関係をもつこと事」を指します。最判昭48・11・15民集27・10・1323
異性と食事をする事、黙って2人きりで会う事、キスをする事、どこからが浮気なのかは人によって感じ方に違いがあるとは思いますが、慰謝料請求権が発生するような不法行為にあたる不貞行為とは肉体関係を指します。
また、不貞行為の証拠とは、「性行為(肉体関係)を確認ないし、推認できる証拠」を指します。
2人きりでの食事や路上でのキスや抱擁などの様子を撮影していたとしても、肉体関係を推認できるとは言いきれず、有力な状況証拠にはなりますが、それだけでは不貞の証拠とはいえません。具体的な不貞の証拠として、ラブホテルへの出入り、相手自宅等の出入り(3日間程度)、宿泊を伴う旅行の宿泊先の出入り等々を撮影した映像などが挙げられます。